江戸時代、境町は利根川東遷事業によって開削された利根川河畔の河岸の町境として、大いに繁栄しました。奥羽から送られてきた物資が奥州街道、日光東街道を通り、境河岸に集積し、高瀬舟などの舟運で利根川から江戸川を経由し、江戸に輸送されていました。
当館は河岸の町、日光東街道の宿場町の人々の生活を今日の私たちに伝える資料を展示しています。
また、境町が徳川譜代大名の関宿藩領であったことを伝える旧境町と村の生活に関する資料も展示しています。
その他に、平将門の染谷川の戦い(将門記)や野村佐平治とさしま茶の歴史、豊臣秀吉の太閤検地の検地帳、戦国時代に伝来した火縄銃、小田原の北条氏の出城ともなった長井戸城と当時、身に着けた甲冑、中世の板碑、縄文、弥生、古墳時代の境町の人々の生活を伝える考古資料を展示しています。
午前9時から午後4時30分まで
※入館は午後4時までにお願いします。
※学校での見学は事前にお知らせください。(見学届様式は下記、「関連書類ダウンロード」からダウンロードしてください。)
月曜日及び祝祭日(月曜日が祝祭日又は、振替え休日の時はその翌日)
年末年始(12月28日から翌年1月4日まで)
無料
昭和54年1月31日
百戸「ふき山古墳」付近より出土しました。当町の古墳時代を代表する遺物で、他市町村への貸出も多く、来館する子供たちには一番の人気者であり、当館のシンボル的存在です。
一ノ谷「青木遺跡」より出土しました。軟質の石に人面を刻んだものです。そのつぶらな瞳は、何を見つめてきたのでしょうか。
町内の諸家及び境河岸等の絵図・古文書・文献等貴重な資料が数多く収蔵されており、その一部が展示公開されています。
古の暮らしを教えてくれる生活用品。衣食住そして生業・交通・信仰・芸能・儀礼など私たちの祖先の、汗とぬくもりを雄弁に語ってくれます。そのもの本来の役割は全うしましたが、その姿は過去の出来事を永遠に語り続けてくれるでしょう。
機械化されてなかった時代の、汗と涙と喜びを語り継ぐ農具。
猿島地方の地場産業として発展した茶業。「猿島手もみ茶」の証人である道具。
考古資料 | 石斧、縄文式土器、土師器、須恵器、土錐(法花塚遺跡出土) |
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石棒、発火石、貝塚、円筒埴輪(毘沙門塚古墳等出土) | |
民俗資料 | 高瀬舟の航海燈、錨、飾蓆、茶ダンスの舟運用具 |
猿島手もみ茶製法に使われた焙炉、茶蒸釜、茎篩などの製茶用具 | |
編笠、車長持、高足膳、行燈などの衣食住用具 | |
田下駄、踏車、柄鍬、千歯こき、殻竿などの農耕具 | |
ふくべざる、ヤス、いけたがなどの漁撈用具 | |
紡車、糸繰り機、高織機などの染織用具 | |
荷馬車、おもがい、荷鞍などの交通、畜産用具 | |
大福帳、帳場格子、銭箱などの交易用具 | |
竜吐水、消防ポンプ、消防頭巾、消防袢纏、半鐘などの消防用具 |
境町歴史民俗資料館では、監修者(明治大学名誉教授)木村礎先生を中心に編纂した「下総境の生活史」8冊と「町史だより ふるさとの歴史」(分冊)を刊行しています。
※境町史の最大の特徴は、天下国家についての歴史とは異なり、境町に住んできた人々の生活史になっているところです。
歴史民俗資料館 〒306-0431 茨城県猿島郡境町大字西泉田1326-1
電話番号:0280-81-3353 ファクス番号:0280-81-3354